団員教養講座

人間は災害を過小評価しがち

2007年4月1日付日経新聞
  
数年前、一時携帯も不通になるほどの揺れが東京で発生(震度4)を隣町の喫茶店内で私の家族が遭遇しました。
店内の植木が揺れていても、十数人居わせた人達誰一人、外を覗う事もなく着席したままでした。

2003年2月18日韓国テグ市で起き地下鉄放火事件直後、乗客が撮影し
た地下鉄車内の様子は煙が充満しているのに乗客はじっと座っている。
災害に遭遇してもなかなか逃げださない災害心理学者の東京女子大学広瀬教授は「亡くなるのは、慌てて行動した人よりも、何もしなかった人の方が圧倒的に多い」と指摘する。
災害心理学の考え方に従えば、現代人は危険が少ない生活に慣れて「安全ボケ」の状態にある。
災害心理学によると、非常事態に直面してもそれを出来るだけ正常な事と理解しようとする心理が働く。

これは精神のバランスを保つメカニズムの一つで「正常性バイアス」と呼ばれ「多数派同調」や「認知的不協和」という心理によって強められる。

「多数派同調」は周りの人が異常を感じないかの様に振舞っていると、つられて「異常な事ではない」と考えてしまう心理で、テグ市の地下鉄乗客はこれが働いたと分析されている。

自宅や職場で火災報知機が鴫ったとき、多くの人は故障かいたずらだと思う。

三陸海岸は津波の被害に過去何度も遭遇している。しかし、「どこでも避難率は数%、高くても一割程度だ」

 気象庁の出す津波警報は外れる事もしばしば。
 「この程度なら問題にならない」と考え、避難の必要がないと判断するようだ。
と片田教授は分析している。


 気象庁は最近、気象警報、注意報の発表対象を約1780の市区町村単位に細分化し、近年多発している局地的大雨、竜巻や雷、津波の防災情報の確立を高め、効果的な避難活動につなげる報道をはじめました。
防災情報を過小評価せず、即、行動し、災害から身を守りましょう。

総務省防災管理課 5388-2453 
防災ホームページ          
  http://www.bousai.metro.tokyo.jp/
携帯サイト
  http://www.bousai.metro.tokyo.jp/mobile/index.html   
                      
○地震発生時等の緊急情報、追跡の被害状況、鉄道の運行状況など提供   
                      
○*災害時の迅速な避難、安全な帰宅に役立つ避難所や帰宅支援ステーション等を地図上に表示        
 *災害時に徒歩で帰宅する方に、水、トイレ・情報を提供する場所     


○子供向けコーナーでは、発生時の注意などをアニメーションでわかりやすく提供              

○テロや大事故発生時にも情報提供

ゲリラ豪雨への備え

日頃の備え:7月15目からこうとう情報センターで大雨浸水ハザードマップが 配布
これは荒川決壊時の被害想定洪水ハザードマップです

水辺と緑の課並びに防災センター2階で大雨浸水ハザードマップで浸水の危険度を事前に確認しましょう

日頃から側溝・出水ますを点検し、落ち葉やごみなど、排水を妨げるものは取り除き、冠水や浸水を防ぎましょう。
避難移動時、足元が危険です。日頃からマンホールの位置を確認しておく。
大雨が降ってきたら
テレビ、ラジオ、ホームページなどで雨の精報を収集し、地ドには立ち入らず‘私たちが、出来ること‥下水管の排水能力を保つために、洗濯機やお風からの排水は控えましょう。

避難の呼びかけが出たら3階以上の建物に避難しましょう。3階以上に住んでいる人と友達になり、事前に避難路を確認しておきましょう。


       (第七分団 湯浅編集員)

文化財防火デー

昭和二十四年一月二十六目、奈良・法隆寺金堂から出火し国宝の十二面壁画が焼失したことを契機に、昭和三十年に、毎年一月二十六日を「文化財防火デー」と定められました。    
 深川消防署でも毎年この目に、文化財を保有する寺社で訓練を実施しており、今年は白河一丁目の霊巌寺を会場に、境内にある幼稚園の園児も参加し本堂からの出火を想定して、霊巌寺職員による一一九番通報訓練、消火器での初期消火訓練、園児の避難訓練の後消防隊と消防団による本堂の屋根への一斉放水で締めくくりました。   
 また同会場にて園児や父兄に設置の義務化が間近にせまりました、住宅用火災警報器のPR活動も行われました。


         (第一分団 正本編集員)