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お釈迦さま悟りの地へ!!

    インド・ブッダガヤ滞在記


お釈迦さまが約二千五百年前にお悟りを得たインドのブッダガヤに、1970年に宗派を越えた組織である(財)国際仏教興隆協会(理事長は薬師寺の安田暎胤師・名誉会長は、なんと塩爺=塩川正十郎氏)により目本のお寺が(印度山日本寺)建立されました。
ブッダガヤのあるビハール州は、識字率が四十%以下というインドで最も貧しい人が住んでいる所です。

 お釈迦さまは、菩提樹の下で悟られましたが、この菩提樹の木がある大菩提寺(世界文化遺産)から1キロ弱の所にある日本寺には、無料の幼稚園と診療所があります。幼稚園では、生活に必要な読み書きなどを三学年、約二百名の子供が、最初で最後の教育を受けています。診療所は、インド人医師と保健師が、毎日約二百名の患者を診察し、必要に応じて薬を処方します。
 これら寺の運営費、幼稚園児の昼食代・診療所の薬代、インド人スタッフ、我々駐在僧の給料などは、全て日本国内・現地での賽銭で賄っています。
 父が事務局長を務めていることもあり平成二十年十一月中旬より翌年の三月初旬までの三ヵ月半、駐在僧として赴任させて頂きました、原則は二年という決まりですが、寺関係や町会関係、それに団活動に差し遣えるので短期間?ではありましたが他宗派の二人(年下)と共に、異国の地での生活を体験しました。
 仕事としては、朝夕のお勤め(座禅も)日本人観先客が来た場合に、寺の説明やインド人スタッフと一緒に日本食の接待、幼稚園の行事の手伝い、近隣の諸外国の寺院の法要への参加などでした。
 我々駐在僧の食事は、日本寺創立当時からいるインド人スタッフが作ってくれる日本食(白米・野菜料理・麺類・卵料理・パンなど)なので、香辛料が苦手な私としては、満足でした。
 興味がある方は、古い写真が載っているホームページがありますので「印度山日本寺」で検索してみて下さい。


       (僧侶・第四分団 正本編集員)