消防団員豆知識

公設消火栓について

一、概 要
 公設消火栓は、消防活動に欠かすことのできない重要な施設であり、東京消防庁管内においては、消防水利の約75%を公設消火栓が占めている状況にあります。
 法令では、水道への消火栓の設置及び維持管理は、木遣事業者の責務であるとしています。このため、東京都区部の消火栓は、東京都の水道事業者である東京都水道局が設置し、維持管理しています。

二、公設消火栓の種類
 ①地下式単口消火栓
 ②地下式双口消火栓
 ③区画量水器兼用消火栓


三、消火栓鉄蓋について
 消火栓鉄蓋には、統一的な定めがないために、型式も正方形型、長方形型、円形型等さまざまなものがあります。また、寸法及びデザインも各水道事業者によって異なっています。

四、塗装による表示について
 消火栓枠等の塗色(黄色)表示は、違法駐車の排除、消火栓等周囲の障害物の排除など消防活動上の障害を排除するという目的から、昭和37年から昭和46年まで各消防署において独自に黄色のペイントにより、職員が手作業で実施していたが、昭和52年から業者による溶着塗装を実施しています。
 消火栓枠の塗色(黄色)表示は、法令上の根拠はありませんが、平成15年3月に警視庁と協議の結果「道路における消火栓等の周囲への表示に関する申し合わせ」を締結し、根拠を明確にするとともに、溶着塗装を実施する際は道路使用許可を受けることとなった。